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健康診断 健康診断コラム公開中!健康診断 健康診断コラム公開中!

監修者 深津 章子先生 プロフィール

大妻女子大学 家政学部食物学科
管理栄養士、博士(栄養学)

深津 章子先生

大妻女子大学 家政学部食物学科
管理栄養士、博士(栄養学)

深津 章子先生

徳島大学医学部栄養学科卒業後、管理栄養士として兵庫県立こども病院にて栄養管理および給食管理に携わる。
徳島大学大学院栄養生命科学教育部修了後は、院内栄養サポートチームの設立や臨床研究にも従事。
2024年より大妻女子大学家政学部准教授。
主として取り組む研究テーマは「糖尿病の食事療法」および「効果的な栄養指導プログラムの開発」。子どもの栄養・食事管理に関する実践的な教育も行っている。

健康診断で気を付けたい3つのこと

その1直前の無理な行動は逆効果?

健康診断の前に、急なダイエットをしていませんか?よかれと思ってしたことが、実は各種数値に悪影響を与えているかもしれません。例えば…

  • ●激しい運動をする尿酸値が上昇する
  • ●急に極端な糖質制限をする血糖の調整機能が普段通り働かなくなる

現状を正しく把握するために、直前は普段通り生活することが大切です。余裕をもって生活習慣の改善を始めましょう。

その2健康は資産!
受診の目的を確認しよう

健康診断は、身体のさまざまな異常を早期発見し、深刻な状態になる前に対策を行うことを目的として実施されるものです。人生100年時代において、健康な体は最大の資産であり、健康診断は「資産の点検」ともいえます。ぜひ、今後を見据えた対策を始めるきっかけにしてください。

その3改善は身近なところから
始めると◎

今年の健康診断を機に、よりよい生活習慣を身に付けたいけれど、何をしたらよいか分からない…。そんな方は、「毎日体重計に乗る」「茶碗を今より小さいサイズに変える」「1駅分歩いてみる」など、日常生活の中で改善できそうなことに挑戦してみましょう。

放置はNG! 健康診断見直そう3つの項目

「春の健康診断の結果にドキッとしたけれど、何も対策を始められていない」という方も多いのでは? 実際、長引くコロナ禍で運動不足に陥り、体に変化が起きている場合もあると思います。そこで今回は、読者の皆さまが特に気になるであろう「血圧」「血糖値」「中性脂肪」についての解説や注意点をお伝えするので、この機会にご自身の診断結果を見直してみてください。

年齢とともに上がりやすいけれど・・・血圧

血圧って?

血管に加わる圧力のことで、二つの要素で変動します。一つ目は「心臓から送り出される血液の量」で、肥満や塩分の取りすぎで増加します。二つ目は「血液と血管との間の摩擦」。血管が硬くて狭いとき、もしくは血液がドロドロになったときに大きくなります。

要注意パターンを知っておこう

多くの人は、年齢とともに徐々に血圧が上がっていきます。特に、短い期間で急激に上昇した場合や、年齢が若いうちから基準値を超えてしまうような場合は注意が必要です。また、早朝や夜間に血圧が高くなるため健診で発見されにくい「仮面高血圧」の方もいます。家庭でも血圧を測ると、より正確に体の状態がわかります。

知らぬ間に進行しているかも?血糖値

血糖値って?

血液中のブドウ糖の濃度を指します。ブドウ糖 は体の組織のエネルギー源となり、人体には欠かせないものです。しかし、多すぎると血管の壁を傷つけてしまい、さまざまな器官に不調をもたらす原因となります。

「空腹時血糖」以外もチェック

ブドウ糖は、すい臓から分泌されるインスリンがないと細胞に入ることができません。そのため、インスリンの分泌量が不足していたり、肥満等でインスリンの働きが悪くなったりすると、高血糖になってしまう恐れがあります。併記されている「HbA1c」は、過去1〜2か月の血糖値を反映する値なので、こちらもしっかり確認しましょう。

血液ドロドロの元になる!中性脂肪

中性脂肪って?

血液中や肝臓などに存在する脂肪の一種です。多くなりすぎると、血液の粘度が高い状態になってしまいます。また、中性脂肪の値が高いと、体によい働きのある善玉(HDL)コレステロールの値は低くなる傾向があります。

値がよくても油断は禁物?

実は、中性脂肪は直近の食事内容に大きく左右されます。健康診断前だけヘルシーな献立を心がけたら、結果報告書上の中性脂肪は基準値に収まるかもしれません。しかし、エネルギー過剰な食生活に戻れば、脂肪が体内に蓄積されていきます。健診の直前に無理な行動をするより、普段の生活に健康的な習慣を取り入れることが大切です。

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健康診断は、「体」という最大の資産を点検する大切な機会といえます。特に、血圧・血糖値・中性脂肪は、ご自身の体の状態を知るための大切なバロメーターであり、生活習慣を変えることで改善が期待できる項目です。ぜひ、無理なく続けられそうなことから、改善に取り組んでみましょう。

そうだったのか! 夏の健康診断に向けて知っておきたい3つのこと

その1夏に受診すると
数値が変わる?

夏バテで食が細くなる方は少なくありません。しかし、食事量が大きく減ったタイミングで健康診断を受診すると、中性脂肪や血糖値が普段より低くなる可能性があります。

POINT

夏に数値がよくても油断は禁物。 年間を通じた食事内容の見直しを!

その2お酒がおいしい季節だけど…

暑いとお酒を飲みたくなりますよね。しかし、アルコールを大量に摂取すると体内で中性脂肪が過剰に作られてしまいます。また、油分の多いおつまみの食べすぎにも注意が必要です。

POINT

お酒は量や時間を決めて控えめに。おつまみは揚げ物より枝豆や焼き鳥がベターです。

その3旬の食材で血圧&熱中症対策

血圧が気になる方にうれしい成分「カリウム」は、実は熱中症対策にも効果的です。トマトやピーマン、ゴーヤなどの夏野菜に多く含まれているので、食卓に取り入れてみてください。

POINT

野菜は健康づくりの必需品です。一食につき一品、野菜のおかずを食べましょう。

健康診断で気をつけたい項目 中性脂肪の対策は!?

「食欲の秋」が始まりますが、今年受けた健康診断の結果を生活習慣に反映できていますか? 読者の方々の中には、「気になる項目があったけれど、何をしたらいいのか分からない…」とお悩みの方もいることでしょう。そこで今回は、「中性脂肪」が高くなりがちな食習慣を3パターンに分類し、それぞれに取るべき対策をお伝えします。

あなたはどのタイプ?

酒飲みタイプ

  • 休肝日を設けず毎日飲む
  • 寝る直前まで飲酒している
  • お酒の買い置きは常に欠かさない

<酒飲みタイプの注意点>量を減らす工夫はさまざま

毎日欠かさず晩酌をする方も、中性脂肪の値が高くなりがちです。お酒の量を減らすためには、「寝る2時間前までに、ビールのロング缶を1本」など、飲む時間と量を決めておくのがよいでしょう。また、休肝日を設けることも大切です。他にも、「家にお酒を買いだめしない」「ノンアルコール飲料に置き換える」などの対策も試してみてください。

大盛りタイプ

  • 炭水化物×炭水化物の食事が多い(ラーメンとチャーハン、総菜パンと菓子パン等)
  • 「腹八分目」に留めるのが苦手
  • 残したくないから満腹でも食べる

<大盛りタイプの注意点>単品で満腹!を避けよう

ごはん大盛りタイプには、お米や麺類などの炭水化物を食べすぎてしまう方が当てはまります。まずは単品メニューを避け、肉や魚、豆類や野菜などを組み合わせた食事を心掛けましょう。特に、魚に含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、中性脂肪を下げる効果があると言われています。「満足感が足りない!」という方は、ゆっくりよくかんで食べるとよいですよ。

甘党タイプ

  • 食後でも甘いものは別腹だ
  • 飲み物は甘いものを選びがち
  • おやつをよく食べる

<甘党タイプの注意点>無意識に摂っているかも

甘党タイプの方は、知らず知らずのうちに糖類を過剰に摂取してしまっています。普段の飲み物は、お茶や水、ブラックコーヒー、無糖炭酸水にするとよいでしょう。また、おやつを毎日食べる方は、いつ・何を・どれだけ食べたかメモしてみると、食べすぎに気付けるかもしれません。間食をしたいときは、無塩のナッツや低糖のヨーグルトがおすすめです。

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あまり知られていないことですが、中性脂肪の値には糖類の摂りすぎも関係しています。
「自分はまさに○○タイプだ」「つい、この行動をしていた…」と気付けた時点で、改善へと一歩近づいていますよ。
とはいえ、無理は禁物です!次の健康診断に向けて、「これなら続けられそうだ」ということから取り組んでみてくださいね。

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